今回はマルテ選手の2019年シーズンを振り返ります。
それに加え、2020年の阪神の助っ人外国人事情(野手)について見てみます。
阪神2020 助っ人外国人事情(野手)
阪神は2020年シーズンにボーア選手とサンズ選手の2人の助っ人外国人野手を獲得しました。
特にボーア選手は推定年俸が2億7500万円ということで、超大物助っ人外国人です。

マルテ選手が1億4000万円、サンズ選手が1億2000万円です。やはりメジャーリーガーということもありボーア選手の待遇が厚いのが分かります。
これは期待せずにはいられません!
2020年シーズンは外国人が野手・投手合わせて8人体制です。
しかし一軍の外国人枠は4つです。どうなるんでしょうね。
野手2人、投手2人で使うのか。
それとも2019年は打線の貧打が目立ったので
野手3人、投手1人という使い方もあるのでしょうか。
例年になく球団側が大金をはたいて助っ人外国人を揃えたので、首脳陣の腕の見せ所ですね。
ということで皆さん。
補強が凄すぎて、マルテ選手のこと忘れていませんか?(笑)
マルテ選手は2019年に阪神に加入してファーストのポジションを務めてくれました。
そのマルテ選手ですが、2020年はファースト一本では勝負させてもらえないでしょう。
まずはボーア選手がファーストを守ることになると思います。
ボーア選手は実績のあるメジャーリーガーで契約金も高いので助っ人のなかでは格上扱いでしょう。
マルテ選手はファーストの他にサードを守れます。(あと一応レフトも守れるんでしたっけ…。)
2020年のマルテ選手は、
- ボーア選手とのファースト争い
- 大山選手とのサード争い
となります。
競争相手が増えたので、2019年に比べて出場機会は減るかもしれませんね。
ですが、ここで断言したいと思います!
2020年シーズンはマルテ選手は絶対に活躍します!
というのも、2019年のマルテ選手の打撃成績を見て、そう感じるからです。
ということでマルテ選手の2019年シーズンを振り返ってみましょう。
マルテ 2019年シーズン振り返り
打撃成績
こちらがマルテ選手の2019年シーズンの打撃成績になります。

3月~4月は怪我のため一軍出場機会はありませんでした。
なので105試合の出場にとどまり、打席数も412打席で規定打席には到達していません。
ホームランは12本です。助っ人外国人として考えると物足りない印象を受けます。
打率は2割8分4厘です。結構いい数字です。
長打率もチームトップクラスとなっています。
マルテ選手の特徴として出塁率が高いということが言えます。出塁率は3割8分1厘です。
これは糸井選手に次いでチーム第2位の記録です。外スラは振らない選球眼の良さを持っています。また、強打者として他球団から警戒される存在なので四球が増えるのでしょう。
シーズン通しての打撃グラフ
次にマルテ選手の2019年シーズン通しての打撃についてみてみましょう。

これがマルテ選手の2019年シーズンの打撃チャートになります。
青線は打率、黒線は直近10試合の打率ということで調子を表しています。あと黄色線は出塁率を表しています。
これのチャートを見て、どうでしょうか?
日本のプロ野球に馴染んできていることがわかりませんか?
2019年のマルテ選手の一軍出場は少し出遅れます。5月からの一軍出場でした。
一軍に出始めの頃は打率が悪いですが、シーズンが進むにつれて打撃成績が右肩上あがりに良くなっています。
間違いなくマルテ選手は日本野球に順応してきているのです。
マルテ選手の2019年シーズンについて細かく見ていきましょう。
3月・4月は怪我で登録を抹消されています。
ファーストのポジションを務めるべき強打者が不在でした。
3月・4月はナバーロ選手らがファーストを務めていましたがパンチ力に欠けていました。
この頃は木浪選手もファーストをやっていたことがありましたね。
他球団を見るとファーストにはドッカーンと長打が打てる選手が務めています。
この頃の阪神のファーストは強打者不在のウィークポイントでした。
マルテ選手は5月から一軍に登場し始めます。
スイングが独特で打球がなかなか上がらなかった印象があります。
「大丈夫か?この助っ人?」と思いましたが、徐々にライナー性の鋭い打球を打つようになりました。
打球スピードが強烈なのでパワーはある選手です。
交流戦のマリンスタジアムでの対ロッテ戦で物凄い飛距離が出たホームランがありました。とんでもないパワーでした。
打球がイイ角度で上がればスタンドに突き刺すパワーは十分にあります。
2019年シーズンのマルテ選手は始めは7番打者起用でした。
その後、6番起用、5番起用、と徐々に打順を上げていきます。
そして8月10日に大山選手と入れ替わる形で初めて4番を務めることになりました。
4番に入ってからは素晴らしい活躍を見せました。
打撃チャートを見ても分かりますが、8月以降の打撃の調子がグングン上がっています。好調でした。
強打者であることを証明しました。
マルテ選手の選球眼・出塁率についても触れておきましょう。
打撃チャートの出塁率を見てください。出塁率が高いのが分かります。
マルテ選手はボール視るのです。視れるのです…!
前の年にロ〇リオ選手という外スラで100%三振する大型助っ人外国人が居ました。
阪神ファンにとってボールを視れない選手はトラウマだったのです。
だからマルテ選手に対して
「外スラだけは…、外スラだけは、頼むから振らないでくれ!」
という感じで応援していましたよね(笑)
素晴らしいことに、マルテ選手は外スラを振らないのです。
始めのころは「手が出ないだけじゃないか…?」と思っていたのですが、
全然外スラに手を出さないマルテ選手に対して
「コイツ、明らかに見極めとるやん!」
と確信したものです。そう、マルテ選手は選球眼が良かったのです。
マルテ選手はインコースや高めのコースにスイートスポットを持っています。
なので自分が気持ちよく打ち返せるコース以外の球は“捨てている“という印象を受けます。
なので、ロ〇リオ選手とは真逆の選手がやってきたのです。よかった、よかった。
シーズンが進むにつれて出塁率もどんどん上がっているんですよね。
2020年はどれほどの成績を残すことができるのか楽しみです!
ボーアの実力は?
2020年から加入したボーア選手とサンズ選手についても話をしておきます。
まずはボーア選手です。
2019年のボーア選手はメジャーリーグのエンゼルスに所属していました。
ボーア選手は、プホルス選手や大谷翔平選手に出場機会を奪われる形となっていました。
まさかの大谷翔平選手…!。日本人選手がこんなところで関係があるんですね。
そういえばマルテ選手も元エンゼルス所属でした。阪神とエンゼルスの繋がりは深いのかもしれません。
ボーア選手はイチロー選手と交流があり、一緒に日本に来て練習した経験があります。なので日本には馴染みがあるようです。
ボーア選手のメジャーでの成績を見てみましょう。

2015年~2019年までのメジャー成績を見てみると、
出場機会が与えられれば、メジャーでも毎年20本くらいは打てる選手であることが分かります。
OPSが9割を超えたシーズンもあり、パワーがある選手であることが分かります。
2018年、2019年のメジャー成績は打率が悪いです。
しかし、出塁率は高い傾向にあるので四球を取れるタイプかもしれませんね。
メジャーでは左投手に極端に弱いというデータが出ています。
オーダーを考えるのが大変そうですが、ここは首脳陣の腕の見せ所と言えます。
サンズの実力は?
つぎにサンズ選手について見てみましょう。

サンズ選手はメジャーでの経験は少ないのですが、2019年の韓国リーグでの活躍が凄まじいものでした。
ロ〇リオ選手を思い出すのは私だけでしょうか…?
打率は3割以上、本塁打28本、113打点ということで素晴らしい活躍です。
出塁率.396、長打率.543、OPS .939 を記録しており、驚異の助っ人です。
韓国リーグのレベルが日本プロ野球に対してどの程度なのかが分かりません。
なのでサンズ選手の活躍は未知数です。
2019年のサンズ選手の韓国リーグでの成績を日本球界に補正する意味で「×0.8倍」してみてます。

それでも十分な成績です。阪神でこれくらいは打ってほしいですね。
まとめ
ということでマルテ選手、ボーア選手、サンズ選手について見てみました。
マルテ選手は2019年に日本野球をすでに経験しているので、アドバンテージがあります。それを生かしてほしいですね。
2019年は一軍級の外国人野手がマルテ選手だけでした。
3月4月はマルテ選手が怪我による不在で、木浪選手がファーストを守っていた時期もあります。
本来ファーストは強打者が入ってバンバン打ってくれる、チームのストロングポイントでなければいけません。
なので2020年は助っ人外国人野手を大量に獲得したのは、ナイス補強ですよね。
毎年毎年、阪神は外れ助っ人ばかりと言われている印象があります。
外国人野手をたくさん獲っておけば、誰かは当たるということでいいと思います。
鳥谷選手やメッセンジャー選手が居なくなりましたし、球団も浮いたお金を回せばいいわけですしね。
2020年シーズンは、個人的にはマルテ選手が爆発すると思っています。
みなさんはどうでしょうか?
やはりボーア選手のパワーでしょうか?
それともサンズ選手の韓国リーグでの実績でしょうか?
2020年シーズンは補強も厚いので、楽しみしかありません。
ロサリオ選手のような選手が出てこないことを祈るばかりです。それでは。
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