フロントメモリーの歌詞の意味とは?【鈴木瑛美子×亀田誠治】「恋は雨上がりのように」映画主題歌

フロントメモリー

「フロントメモリー」という曲をご存じでしょうか?

映画「恋は雨上がりのように」の主題歌がこの「フロントメモリー」という曲です。とてもいい曲なのですが、とにかく歌詞がスゴいです。

この曲のスゴいところ
  • メロディーがいい
  • 歌詞が「恋は雨上がりのように」にドハマリしている
  • 心に挫折経験を抱えている人の胸に刺さる歌詞

誰しも一度は、志していたものが途中で挫けてしまった、”挫折“を持っているものです。”挫折” と向き合う主人公の姿を描いた「恋は雨上がりのように」のテーマソングである「フロントメモリー」の歌詞を徹底考察していきます。

フロントメモリーは誰が作ったのか

「フロントメモリー」は2014年に神聖かまってちゃんというバンドがリリースした楽曲です。2018年に映画の主題歌にするために鈴木瑛美子さん×亀田誠治さんでアレンジされました。

今回はこの曲の歌詞についてじっくり考えていきたいと思います。

初めて歌詞を見た時は、物凄く抽象的で支離滅裂な印象を受けました。正直、凡人には書けない歌詞だと思います。かなりぶっ飛んでる人じゃないとこんな言葉選びはできないし、そもそも思いつかないでしょう。

曲を繰り返し聞いているうちに、この歌詞スゲェ…。マジ、天才かよって思いましたね!

抽象的で支離滅裂だからこそ、聞き手によって感じ方が変わってくるという考えに考え抜かれた歌詞の構成でした。

それでは歌詞についてみていきます。

フロントメモリーの歌詞の意味

「フロントメモリー」は直訳だと「前面の記憶」という意味になります。歌詞全体を通して訳を考えると「頭から離れない挫折経験」といった感じでしょうか。

歌詞中使われるキーワード
  • 「夏、SUMMER Time」 とある夏の出来事である
  • 「ガンバレない」 本当は頑張りたい自分との葛藤
  • 「Recした夕方」 ”Record=記録する” メモリー(記憶)に記録した夕方

また、”恋バナ” や “想い” “iloveyou” といった恋愛に関する単語がよく出現します。つまり、この歌詞では失恋での挫折が表現されています。この歌詞の主人公として青春期の女子学生を想定すると、ハマるんでしょうね。

このあたりも「恋は雨上がりのように」に通じるものがありますね。

「ガンバレない」といったワードを連呼するので一見ネガティブな歌詞に思えますが、全体を通しての主人公が後ろ向きな心情から前向きな心情へ変わっていきます。辛い過去の経験を乗り越えていく主人公を描いたポジティブな歌詞となっています。

つまり、挫折経験から立ち直り、吹っ切れて、前を向く、そんな歌詞だと言えるでしょう。

それでは冒頭から歌詞の意味を探っていきましょう。

 

冒頭部分

冒頭部分

引用元:UtaTen

冒頭から、今日こそは前を向いて頑張ろうと、もがく主人公の姿が描かれています。しかし、頑張りたくても頑張れないことが恐怖症のように主人公を襲います。

なぜ、そんなに頑張れないのでしょうか。

それは、ある夕方の “Rec(記録)” した記憶のせいです。電車内での男女の恋バナ、終電に乗った、とあります。これは想いを寄せる人が自分の思い通りにならなかったことを示す表現でしょうか。

また、42キロ(バイト)の絵文字を使ったメールを送ろうとしているのでしょうか。”重い”や”歪な”と表現していることからも主人公が挫けている姿が読み取れます。

冒頭部分から恋愛関係で挫けていることが分かります。

 

はじめのサビ

はじめのサビ

引用元:UtaTen

この歌詞の世界観は見ての通り、夏です。全てのサビ部分で「夏さまた」と「夏SUMMER TIME」が掛かっています。この「夏さまた」のフレーズは、3パターンあります。

  1. 「 “こんな” 夏さまた」
  2. 「 “そして” 夏さまた」
  3. 「 “先の” 夏さまた」

今回のサビで出てくるのが「 “こんな” 夏さまた」のフレーズです。しかも、一節前には「いつまでも先に進めないのは」が付いています。

つまり、「こんな夏さまた」のフレーズは挫折経験が頭から離れない主人公の心情を表現するフレーズとなっています。

・きついサイズのシューズ = 挫折から立ち直れていない自分

・スリーポイント(バスケのスリーポイントシュート) = 次のステップ

つまり、過去の辛い経験に目を向けてクヨクヨしているままの自分では、次のステップには
いつまでたっても進むことができない、と自分に言い聞かせてる感じですね。

 

途中歌詞①

途中歌詞①

引用元:UtaTen

前に進むために試行錯誤しますが、結局は立ち直ったフリをしているだけで、心は限界を感じています。なかなか辛い経験を乗り越えられないという主人公の心情が分かります。

居留守して1人歩いた、とあります。社会的なつながりもマイナスに働くのでしょうか。iloveyou 習ったんだっけ? というのは、やってられないという自暴自棄の表れでしょう。

頑張らなきゃいけないと自分では分かっているけど、頑張れない。悩んで前に進むことができず、ただ時間だけが過ぎていく。主人公にとっては “bornig” 退屈な日々なのでしょう。

 

途中歌詞②

途中歌詞②

引用元:UtaTen

悩み続ける日々により、もう自分が一体何をしたいのか分からなくなってきた、とあります。

 

途中サビ

途中サビ

引用元:UtaTen

前回のサビ同様、「 “こんな” 夏さまた」のフレーズが出てきます。これは、過去の辛い経験に目を向けてクヨクヨしているままの自分では、次のステップにはいつまでたっても進むことができない、と自分に言い聞かせてるフレーズでしたよね。

この次に「 “そして” 夏さまた」のフレーズが登場します。「そして夏さまた」は、今までの後ろ向きな表現とは違って、前向きな表現で使われます。

続く歌詞に「Recした風景は再生せず」とありますから、辛い記憶が頭の中で再生されなくなったということです。主人公が徐々に挫折から立ち直ってきたということでしょうか。

「NEwBeat朝はとても」とあります。何か新しいこと、楽しいことに出会ったようです。

全体を通じて 夕方 という言葉が逆の意味を持つような歌詞の構造になっています。

夕方 = 挫折経験をRecした時間帯 ネガティブな表現

= NEwBeatを感じる時間帯 ポジティブな表現

そして「夏SUMMERTime」という全てのサビが掛かっているフレーズが登場します。この全てのサビが掛かっているフレーズが、ネガティブからポジティブに変わってくる中で使われているということが、主人公の心情が前向きに変わりつつある転換点を示しています。

「8月駅降りて」とあります。これは冒頭部分にあったRecした記憶の「電車」から降りる、ということに掛かっており、過去の辛い記憶から脱出しようとしていることが分かります。

さらに主人公は叫んでいます。過去にクヨクヨしている自分から吹っ切れようとしています。

 

冒頭部分がまた流れる

冒頭部分がまた流れる

引用元:UtaTen

ここで過去の恋愛で挫けてしまった記憶が、もう一度再生されます。主人公が辛い過去と向き合う苦悩と葛藤の日々や頑張れず過ぎていった退屈な日々と向き合った末、最終的に happy という言葉が出てきます。

挫折経験を乗り越え、自身の糧としたのです。

この「So bloody happy」というフレーズ以降、主人公が強く前に進み始めた印象を受けます。

 

最後のサビ

最後のサビ

引用元:UtaTen

最後のサビで「 “先の” 夏さまた」のフレーズが登場します。このフレーズは主人公が過去の辛い経験から立ち直り、前を向いたことを表しています。”先の” ということで過去を振り返るのではなく、これからやってくる将来を見ています。

最後は「そして夏さまた」のサビで、主人公が完全に吹っ切れた表現で締めくくられています。

 

まとめ

この歌詞は恋愛で挫けた人にだけ刺さる歌詞ではないでしょう。目標があったのに途中で挫けてしまった人、夢中になっていたことを突然失ってしまった人、過去の辛い経験に囚われている人、それらを何とか乗り越えようと苦しんでいる人。

そういう意味でもびっくりするくらい「恋は雨上がりのように」の世界観にハマる歌詞ですよね。主人公が夢中になっていた陸上が怪我で奪われる、という挫折の話でもありましたし。この歌詞をもってして漫画を書いたんじゃないか、というくらい当てはまります (笑)

歌詞が抽象的なため誰でも自分のことに置き換えることができ、胸に刺さるものがあります。そして最終的には、前へ進むという意味が込められた歌詞、とても素晴らしいと感じました。

 

「恋は雨上がりのように」の胸に刺さるセリフ・詩はここから!

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